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新学長就任のお知らせ
学校法人明浄学院は、
伊藤鉄也 学長
●学長就任のあいさつ
[観光と国際交流を掲げる大学]
関西国際空港を臨む丘に建つ大阪観光大学は、100年の歴史をもつ学校法人明浄学院を母体としています。建学の精神は「明(あか)く、浄(きよ)く、直(なお)く」であり、それに則って、「豊かな心と深い教養を備え、知性に輝く有為の人材の育成」が目標です。コリドールを特徴とする心落ち着く校舎を舞台にして、学生一人一人の夢を叶える教育を展開している大学です。
本学は日本で唯一の〈観光〉を標榜し、今年で20年の節目を迎えます。観光学部と国際交流学部の2学部で構成し、実践的かつ学際的な教育で人材の育成に成果をあげています。卒業生の就職に関しては、3分の1以上が観光業界での実績をあげていることが、それを証明しているでしょう。
[再生計画の中で]
本学院は、2019年夏より新聞やテレビで報道された通り、不祥事の渦中にありました。その後の混迷を経て、本年2020年3月に学院に対する民事再生手続きが開始され、現在は管財人による再建計画が進んでいます。これまでの詳細は、明浄学院のホームページ(https://www.meijo.ac.jp/news/)3月31日の記事とその前後に記されています。
この事態に立ち向かい再生を実現するためには、学生の教育と研究及び大学の運営に、教職員間の意思の疎通をはかりつつ同じ方向に向かって進むことが何よりも必要です。持てる力を最大限に伸ばす教育を目標に、教職員と学生がそれぞれの役割を自覚し、それを果たす中で与えられた課題を実現していきます。
[観光と国際交流の再構築]
新型コロナウイルスの感染被害の影響により、大阪観光大学の看板であった「観光」と「国際交流」の根底が、今や大きく崩れています。しかし、明るい見通しはあります。異なる文化や知らなかった歴史に触れてみたい、体験したい、という気持ちを共に手を携えて掘り起こしていくことです。教職員全員、研究と教育の基盤整備をさらに推し進め、新しい観光学を築き上げることに全力を尽くします。そのためにも、学内に設立している観光学研究所を中心として、研究成果の発信や地域社会への貢献を、これまで以上に活発に推進していきます。
[大学の発展に向けた決意]
文化庁が、数年後には京都に移転して来ます。2025年には、大阪で万国博覧会が開催されます。関西は今、これからの日本を支える観光・文化・経済・産業・行政など、颱風の渦の中に巻き込まれていると言えるでしょう。この機を逸することなく、大阪観光大学は観光を中心とする研究を新しい学問とする意気込みで、これから前進していきます。この新たな旅立ちへのご理解とご支援をいただく中で、学長として大阪観光大学のさらなる発展に力を尽くす決意をここに記します。
●学長略歴
■氏名
伊藤 鉃也(いとう てつや)
■生年
昭和26(1951)年11月
■専門
平安文学
■学位
博士(文学)(大阪大学、平成14年)
■略歴
昭和50年3月:國學院大學文学部文学科 卒業
昭和53年3月:國學院大學大学院文学研究科博士前期課程 終了
昭和53年4月:大阪府立大正高等学校国語科 教諭
昭和62年4月:大阪府立盾津高等学校国語科 教諭
平成3年9月:大阪明浄女子短期大学文芸科 専任講師
平成9年4月:大阪明浄女子短期大学文芸科 助教授
平成11年3月:大阪大学大学院文学研究科博士後期課程 中途退学
平成11年4月:文部省・大学共同利用機関国文学研究資料館研究
平成15年4月:総合研究大学院大学文化科学研究科日本文学研究
平成20年4月:大学共同利用機関法人人間文化研究機構国文学研
平成20年4月:国立大学法人総合研究大学院大学文化科学研究科
平成25年2月:NPO法人〈源氏物語電子資料館〉代表理事(現
平成29年4月:大阪観光大学国際交流学部 特命教授
平成29年9月:明浄学院高等学校 兼任講師
平成29年12月:大阪観光大学国際交流学部 学部長職務代理
平成31年4月:大阪大学国際教育交流センター招へい教授(現任
■現職
平成25年2月:NPO 法人〈源氏物語電子資料館〉 代表理事
平成31年4月:大阪大学国際教育交流センター 招へい教授
令和2年7月:大阪観光大学 学長(任期4年)
令和2年7月:学校法人明浄学院 理事
伊藤学長ブログ http://gakutyo.sblo.jp