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学内向け

学生の皆さんへ ~ 学生相談室からのメッセージ ~

2020年も残り少なくなりましたね。本来なら今年のしめくくりを穏やかに迎えたいところですが、新型コロナウイルス感染症はこの12月に入ってまた拡大傾向にあります。

大阪府の状況がレッドステージに移行し、本学でも対面授業からオンライン授業への変更など変化が続く中、落ち着かない気持ちや不安を感じている人がおられるかもしれません。また、長引くコロナ禍に「もう疲れたなあ・・・」といった気持ちを抱えている人もおられるでしょう。

非常時がじわじわと続いているともいえる現在の状況では、知らず知らずのうちにイライラや心配がつのっても不思議ではありません。ストレス反応は、眠れない、体のどこかが痛いなど身体的な症状として出ることもあります。こころと体に疲れが溜まっていないか、1日のうち、ほんの少しの時間でも、自分にやさしく目を向けてみてはどうでしょうか。

『マインドフルネス』ということばが最近広まってきています。自分が体験したことや感じたことを評価したり否定したりするのではなく、ただそのまま受けとめ、受け入れる態度のことを言います。
 自分の状態を観察してみて、イライラや不安などネガティブな感じを抱えていることに気づいたら、「ふーん、そうか。そう感じているんだなあ」というようにそのまま受けとめてみましょう。川を流れてくる葉っぱをイメージして、イライラや不安をそっと乗せてみるのもいいかもしれません。

もやもやした気持ちを紙に書き出してみるのもひとつです。ことばや文章でなくても、マンガの吹き出しのようにしてみたり、絵や色にしたり、書きなぐりでもかまいません。そうして書いたものを眺めてみることで、自分の気持ちを客観的にとらえることができるでしょう。

セルフケアの方法としては他にも、ゆっくりと深い呼吸を繰り返す、軽いストレッチやウォーキングなどで体を動かす、などがあります。また、日常的に取り入れている人が多いかもしれませんが、スキマ時間で音楽を聴くのも、お笑いの動画を楽しむのもいいですね。自分に合った方法を探して、試してみましょう。
 今年度『学生相談室だより』のコラムで紹介したリラックスの方法や睡眠のコツも載せておきますので、参考にしてください。

心理学コラム 「リラックス法・睡眠のコツ」
https://www.tourism.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2020/12/column.pdf

また、皆さんに知っておいて欲しいことは、誰かに相談することを恥ずかしく思ったり、何かに敗北したように思う必要は全くないということです。こころの不調は誰にだって訪れうるものですし、新しい状況や苦手な状況に挑んでいる人にこそ、むしろ不安が生じ落ち込むことが増えるものです。必要な時、援助を求めることは、大切なセルフケアのひとつです。

家族や友達、教職員など身近な人に話を聞いてもらうことでも、心の疲れや負担が軽くなるかもしれません。それに加えて「一人では解決が難しい」と感じた時、専門家と話をしたい時や悩みを聞いてほしい時、学生相談室を相談の場としてぜひ気軽に利用してください。

来室での相談以外に、遠隔(電話・Zoom)での相談を開室日(授業実施期間中の水曜・木曜10時~17時)に行っています。
詳しいことを知りたい方はお問い合わせください。
【学生相談室の案内】https://www.tourism.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2020/12/2020gakuseisoudan.pdf

まだまだ新型コロナウイルスの影響は続くことが予想されます。皆さんが自分の心と体を大事にしながら、少しずつでも今後につながる力を蓄えて進んでいけるよう、応援しています。

2020年12月10日
学生相談室