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二地域居住推進セミナー 開催報告
二地域居住推進セミナー 開催報告 ― 国土交通省 二地域居住先導的プロジェクト実装事業 ―
「先進事例を学び、和歌山市の観光の未来を考える」
2025年10月17日(金)、和歌山市勤労者総合センター6階文化ホールにて、「二地域居住推進セミナー『先進事例を学び、和歌山市の観光の未来を考える』」が開催されました。 本セミナーは、株式会社和み、株式会社百戦錬磨、大阪観光大学、一般社団法人観光立国プラットフォーム、一般社団法人日本ファームステイ協会、和歌山県、和歌山市で構成される「二地域居住推進等空家再生和歌山モデル事業検討会」により主催されました。地域住民、自治体関係者、観光事業者など52名が参加し、熱心な議論が交わされました。
【開会挨拶】
セミナーは、主催者を代表して山本健慈氏(学校法人大阪観光大学 理事長)の挨拶に始まりました。続いて上山康博氏(株式会社百戦錬磨代表取締役)より、空き家の再活用や二地域居住を推進する取り組み「スムヤドスム」の展開が紹介されました。
【プログラム1】
発表者:永田大樹氏(株式会社和み プロデューサー) 「猫と暮らす貴志川線レジデンス開発に向けた調査・検討事業」の途中経過が報告されました。貴志川線沿線の空き家情報や再活用可能な物件を紹介し、地域資源を活かした新たな居住モデルが提案されました。
【プログラム2】
発表者:近藤ナオ氏(一般社団法人次世代政策デザイン研究所 理事) 静岡県下田市で展開中の「二地域居住の促進に向けた官民連携モデル」が紹介されました。近藤氏は、自身が下田市の空き家を購入・改修し、コミュニティマネジャー付きのシェアハウスとして運営。二地域居住者への仕事紹介を通じて、地域の漁業者や農家、行政との連携を生み出す実践事例が語られました。
【プログラム3】
発表者:三井紀代子氏(株式会社貴凛庁 代表取締役/DAO合同会社 代表社員) 宮城県東松島市での「KIBOCHAスマートエコビレッジ」構想が紹介されました。旧野蒜小学校を防災教育拠点として再生し、平常時は体験型防災教育施設、緊急時には約1万人を受け入れる避難所として機能する取り組みです。また、住民がDAO型の仕組みを通じてまちづくりに参加する「合同会社型DAO」の実践も紹介されました。
【パネルディスカッション】
パネリスト:鶴保庸介氏(参議院議員)、近藤ナオ氏、三井紀代子氏、古田高士氏(株式会社和み) 進行:小野田金司(大阪観光大学 特任教授) DAOによる地域運営、官民連携による課題解決、不動産小口化投資を活用した地域活性化など、多様な観点から「観光による地域再生」の可能性が議論されました。「故郷・和歌山を観光で元気にしたい」という熱意が各登壇者から語られ、参加者の共感を集めました。

近藤氏(左)三井氏(中)古田氏(右)

小野田教授(左)鶴保氏(右)

本セミナーでは、次世代リーダーによる創造的な地方創生活動が紹介され、「楽しむ」ことを軸にした学びと「共感のコミュニティ」づくりの大切さが共有されました。参加者からは、「観光を通じたまちづくりへの新しい視点を得られた」「地域資源を活かした実践的な事例が非常に参考になった」との声が寄せられました。 大阪観光大学は、地域と連携しながら、観光を通じた持続可能な社会の実現を目指し、今後もこのような学びと交流の場を積極的に創出してまいります。
< 発信元 > 特務プロジェクト室

































