Tourism passport web magazine

学校法人明浄大学 大阪観光大学

〒590-0493
大阪府泉南郡熊取町
大久保南5-3-1

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大阪観光大の学生や教員が運営する WEBマガジン「passport」

Osaka University of Tourism’s
Web magazine”passport”

「passport(パスポート)」は、観光や外国語、国際ニュースなどをテーマに、 大阪観光大学がお届けするWEBマガジンです。
記事を書いているのは大阪観光大学の現役の教授や学生たち。 大学の情報はもちろん、観光業界や外国語に興味のある方にも楽しんでいただける記事を定期的に公開していきます。

本の魅力を熱く語ろう2 - ビブリオバトルとブックポスター展を開催しました

2019年秋の大学祭(明光祭)。
 昨年に引き続き、国際交流学部の1年生が参加する「ビブリオバトル・大阪観光大学ルール」が、大学祭二日目の午後、大講義室にて行われました。
 今年は、熊取図書館と大阪観光大学図書館の連携企画としての開催です。

国際交流学部の1年生有志が参加したこのイベントは、参加者同士で本を持ち寄り、本を紹介し合う「ビブリオバトル」の手法を取り入れたものです。
 当日は、4名と3組の発表者が好きな本の魅力をスピーチ。会場にいる観戦者が読みたいと思う本を投票し、「チャンプ本」を決めました。
 また今回は、観戦者として大会を盛り上げた国際交流学部1年生の多くが「おすすめブックポスター展」に参加。学生自らが好きな本への思いを表現したポスターを大学祭会場に掲示し、こちらも投票により優秀作を選びました。
 ここでは、「ビブリオバトル・大阪観光大学ルール」と「おすすめブックポスター展」の模様をお伝えします。

ビブリオバトル・大阪観光大学ルール

今年のビブリオバトルは、「大阪観光大学ルール」と題して行いました。
 「ビブリオバトル」には、個人が持ち時間5分で本を紹介するという公式ルールがあります。大会では、このルールに則り、個人で発表する「個人発表部門」に加え、3人でチームを組み、持ち時間5分で本を紹介する「グループ発表部門」を設け、4名と3組の発表者が競いました。発表者として壇上に上がったのは、4スタジオから日本人学生3名、留学生10名です。
 また、当日の大会の司会を、昨年度の「チャンプ本」を発表した1年生が1年生とコンビを組み、行いました。会場のスクリーンに映し出す動画の制作や会場の準備など、大会自体の運営にも国際交流学部1年生が参加しています。
 加えて、本大会では、熊取図書館と大阪観光大学図書館の皆さまに「選書」の段階からご協力いただき、ビブリオバトルの「紹介本」に次のような2つの条件を付けました。

・熊取図書館あるいは大阪観光大学図書館に所蔵する本であること
・本のテーマが「世界の食」あるいは「世界の文化」(第14回明光祭テーマ)であること

発表者となった学生は、条件に合う本探しからスタートしました。
 実際、発表者を中心に学生10名が熊取図書館を訪問。熊取図書館長さまの特別な計らいで、25万冊もの書籍が眠るという地下書庫にも案内していただき、学生たちは、普段目にすることのない貴重な本を手に取ることができました。
 選書が終わったら、昨年と同様、スタジオ授業やその合間に、5分という発表時間で何を話すか、会場からの質問にどう答えるのかを考え、練習と重ね、リハーサルを経て、大会当日を迎えました。

当日の大会では、発表者の個性が光る以下の7冊が紹介されました(発表順)。

●個人発表4名
・『侍メジャーリーガー列伝 イチロー 』本郷 陽二
・『JAL123便墜落事故』杉江 弘
・『ガラスの天使』スーザン・ヒル
・『世界がもし100人の村だったら』池田 香代子

●グループ発表3組
・『世界の食文化2中国』周達生
・『誰も知らない世界のことわざ』エラ・フランシス・サンダース
・『私は私のままで生きることにした』キム・スヒョン

いずれの発表者も「紹介本」を読み込んで大会に臨んでおり、その本に対する強い気持ちが伝わってくる、素晴らしい発表でした。質疑応答の際には、作品の内容についてだけではなく、発表者の個性や考え方を引き出すやり取りがありました。また、「あなたの考える作品の主題は何か?」をいう問いに、発表者が頭を抱える場面もあれば、発表者が言葉に詰まる様子を見かねて、観戦者側が助け船を出し、その場を切り抜けることができるという場面も。会場全体が一体となり、終始和やかな雰囲気に包まれていました。

4名と3組の発表が終わり、来場者全員で「いちばん読みたいと思う本」を選び、いよいよ投票です。
 見事「チャンプ本」に選ばれた(優勝)のは、グループ発表の『誰も知らない世界のことわざ』でした。
 優勝したチームの3名には、賞状と副賞が贈られました。

おすすめブックポスター展

“大きな会場で5分間の発表をするのは苦手だな、でも私のおすすめしたい本をみんなに知ってほしい”との学生の声を受け、今年初の試みとして、国際交流学部の多くの学生が参加し、「おすすめブックポスター展」を同時開催しました。
 このポスター展の開催にあたっては、司書課程科目履修者を対象に「ポスターバトル」を実践なさっている、中京大学の中川豊先生にご助言いただいております。

「自身のおすすめの本」をテーマにポスターを作成します。まず、「ビブリオバトル・大阪観光大学ルール」と同様の条件(熊取図書館・大阪観光大学図書館所蔵の本である / 本のテーマが「世界の食」・「世界の文化」)の中から、紹介したい本を選定しました。
 その上で、決められたサイズの用紙に、「題名」、「作者名」、「簡単な本の紹介文」を含むこと以外は自由な発想で、レタリング文字やイラストを駆使し、思い思いに描いていきました。複数の学生で1冊の本のポスターを完成させるグループもありました。
 学生の描いたポスターは、大学祭一日目に構内に掲示し、ポスター掲示に足を留めたお客さんに、いちばん読みたいと思う本のポスターはどれか、投票してもらいました。その中で、投票数の多かった4作品を選出、翌日開催の「ビブリオバトル大会」の会場に4作品を掲示し、決選投票を行いました。
 決戦投票の際には、ポスターを描いた学生7名に壇上に上がってもらい、「なぜその本を紹介したのか」やポスターを作る際に工夫したことなど、一言ずつ話してもらいました。
 壇上の1年生の、緊張しながらもイラストや文字に託した思いを一生懸命、今度は口頭で伝えようとする様子が印象的でした。

投票の末、最優秀作に選ばれたのは、以下の本を紹介したポスターでした。

1984 Business English and Communication Sixth Edition (H) by Marie M. Stewart, Kenneth Zimmer, & Lyn R. Clark

中川豊先生もご指摘の通り、「ビブリオバトル」の場合、「紹介本」の魅力を共有できるのが会場に居合わせた人に限定されるのに対し、「ポスター展」の場合、時間も場所も問わず、目にした人誰もがその「紹介本」について、知ることができます。
 学生の作成した「ブックポスター」、そして「ビブリオバトル」の「紹介本」は、現在、大学図書館内の特設コーナーに展示していただいております。ぜひ図書館に立ち寄って御覧ください。

さいごに

今回の「ビブリオバトル」・「おすすめブックポスター展」に参加したことで、学生たちの図書への親しみが増し、さらに学生たちが新たな本の出会いを求めて、図書館に足を運ぶきっかけになることでしょう。
 また次年度も大学祭の企画として、「ビブリオバトル」と「おすすめブックポスター展」を開催できればと思います。発表者の学生にとっても、会場に足を運んでくださる観客の皆さまにとっても、満足のいく大会になればと願っております。どうぞご期待ください。

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