Tourism passport web magazine

学校法人明浄大学 大阪観光大学

〒590-0493
大阪府泉南郡熊取町
大久保南5-3-1

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大阪観光大の学生や教員が運営する WEBマガジン「passport」

Osaka University of Tourism’s
Web magazine”passport”

「passport(パスポート)」は、観光や外国語、国際ニュースなどをテーマに、 大阪観光大学がお届けするWEBマガジンです。
記事を書いているのは大阪観光大学の現役の教授や学生たち。 大学の情報はもちろん、観光業界や外国語に興味のある方にも楽しんでいただける記事を定期的に公開していきます。

聞いて、見て、感じて、話し合う!日本の心の源流 -「日本文化体感プログラム」をふり返って-

前期が終わり夏休みに入ってすぐ、8月はじめの暑い日に国際交流学部の1・2年生総勢35名で、《法隆寺―伊勢神宮・内宮》を巡る「現地体験」に行って来ました。
 これは、国際交流学部の共通科目「日本文化体感プログラム」授業の一環として開講されたもので、今年で2回目です。歴史街道推進協議会の企画・協力を得て、学部教員と連携し、「歴史文化に関する講義」(7月の「学びのとびら」授業時に開催)、「現地体験」・「ふり返りワークショップ」を計3日間にわたり実施しました。

【仏教、神道…日本人の精神文化に触れた!「現地体験」】

歴史街道の一つ、「古代史ゾーン」とされる、飛鳥斑鳩の法隆寺と三重の伊勢神宮・内宮を1日で巡る「現地体験」。今年は、中国、韓国、ベトナムの留学生と日本の学生が参加しました。
 終日、通訳案内ガイドの方に同行していただき、まずは、朝の開館とともに、仏教美術の宝庫・法隆寺の建造物と仏像を見学。午後からは、伊勢神宮の内宮を訪問し、自然を大切に思う神道の教えを学びました。
 学生はみな、通訳ガイドの方のお話を聞き、時に質問をするなどし、一方でスマホを手に「印象に残ったもの・日本らしさを感じるもの」をカメラに収めていきます。写真を撮ることがこの体験で出された大きな課題の一つでした。
 法隆寺の五重塔、龍の手水舎、伊勢神宮の鳥居、檜で造られた社殿。建築物を撮る学生もいれば、神宮内に並び立つ、どっしりと根を下ろした巨木、五十鈴川の澄んだ水と川べりにある御手洗場で足を止め、自然のすがたにレンズを向ける学生もいて、みな思い思いの写真を撮っていました。特に留学生の多くが、たくさんの鯉が泳ぐ池の前をしばらく離れず、興味津々の様子だったのが印象的でした。
 帰りには、おはらい町とおかげ横丁に立ち寄り、江戸風情の街並みを眺めつつ、暑さを忘れて、食べ歩きを楽しみました。

【歴史文化に対する驚きや感動を分かち合う!「ワークショップ」】

3日目は、会場を本学に戻し、ファシリテーターの講師をお迎えしての「ワークショップ」の開催です。
 法隆寺と伊勢神宮での「現地体験」を通し、何を感じ取ったのかを再確認していきます。
 まずは、現地で撮ったお気に入り写真にコメントを添える準備作業からスタート。インスタグラムを思わせるフォーマットに自身の写真の説明や感想などを書き込んでいきます。そして、学生同士がグループになり、その驚きや感動を伝え合う話し合い活動を行いました。

グループ内で選りすぐった写真を代表者が全体プレゼンで紹介し、質疑応答。続いて、その写真をすべて黒板に貼り出し、種類ごとにグルーピングしていきます。「建物(神域)」を中心に「神域への入り口」、「自然(緑)」、「心の安らぐ場所」、「にぎわい」といった分類がありました。
 学生それぞれが異なる視点から「日本らしさ」をとらえており、その感じ方の共通点や相違点を参加者全体で共有できたのではと思います。
 最後の講評では、講師の先生から「日本の自然が人々の手が入ることによって守られてきた」とのお話があり、みな感心しきりの様子でした。

【日本文化体感プログラムに参加して ・・・ 感想】

授業の最後にプログラムに参加しての感想を学生に書いてもらいました。その一部を紹介します。

自分の撮った写真には、建物が多かったが、友だちの写真には、自分があまり注目することのなかった光景を収めていて、新たな発見がありました。

中国や韓国、ベトナムの留学生たちが撮った写真を見て、文化によってさまざまな見方や考え方があることを知りました。

生まれ育った国はちがっても「美しい」と思う感性は同じだということに、友だちと歩いて写真を撮る時に気がついた。

旅行の後でグループディスカッションをして、みんなの意見や感じたことを聞くことができてよかった。

ガイドさんの話で新しいことを知ることができた。それは、法隆寺の入り口近くの参道に松の木が並んで立っているが、その松の木が繁栄の意味を表しているためであるという。

ワークショップの最後に聞いた、法隆寺の五重塔は、本当は六枚の屋根が存在したというお話に驚きました。

「伊勢神宮の本殿がなぜでこぼこ道なのか」という説明があり、その理由は、困難な道を乗り越え、その間に身を清められるとのことだった。楽をしてはいけないものだなと感じました。

伊勢神宮に鯉の池がある。初めてそんな大きい鯉を見た。水が澄んでいて底までよく見える。鯉は池を気持ちよさそうに泳いでいて、見ていると、私も気持ちがよくなった。

ワークショップの先生のお話で、日本の自然だと思っていたもののほとんどが人の手が入っているということだ。初めて知り、びっくりした。

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