Osaka University of Tourism’s
Web magazine”passport”

「passport(パスポート)」は、観光や外国語、国際的な話題を切り口に、大阪観光大学の学びや取り組み、その魅力を発信するWEBマガジンです。
本学教員による記事を中心に、大学の特色や観光分野に関する知見、国際社会とつながる視点をわかりやすく紹介しています。
観光業界や外国語、国際交流に関心のある方にとって参考となる内容をお届けしていきます。
ロンドンのビール
ここ10年間ほど研究資料の調査のためときどきアメリカのワシントンに行き、酒屋や食料品店でビールを買って楽しむという体験をした。最近でこそ日本にも地ビールがあるが、少数の大手のメーカーのつくる大差のない日本のビールを飲み慣れた私には、アメリカのビールの銘柄の多さ、味の多彩さは当初面倒な文化的障害であった。どの銘柄が自分の好みにあうか、なかなか分からず、それが見つかるまであれこれ試行錯誤が必要で、いささか疲れたが、今は気分や天候にあわせて選べるようになった。
この9月にやはり資料の調査でイギリスのロンドンに行き、図書館閉館後には近くの「パブ」でビールを何度か楽しんだ。やはり銘柄が多く選択に迷いつつ、客でいっぱいの店を出て、その脇の粗末なベンチに座るか、路上で立ったままビールを飲むことになった。路上には胸の高さほどテーブルがあり、そこに大きなコップを置くのである。また日本では”つまみ”なしのビールは考えられないが、イギリスではビールだけを楽しむのがふつうだ。1人で何か考えながら飲んでいる人も少なくない。そして飲み終えると、帰宅するのか、去って行く。何とも素っ気ないが、これを何回かしてみると、また「パブ」に行きたくなる。夕方のひととき、街角でしばしビールを飲んで仕事の疲れを癒やし、気分を変えて地下鉄に乗るのもわるくない。
大英図書館の近くのパブの入り口
パブの前で立ったままビールを飲む人たち











