Osaka University of Tourism’s
Web magazine”passport”

「passport(パスポート)」は、観光や外国語、国際的な話題を切り口に、大阪観光大学の学びや取り組み、その魅力を発信するWEBマガジンです。
本学教員による記事を中心に、大学の特色や観光分野に関する知見、国際社会とつながる視点をわかりやすく紹介しています。
観光業界や外国語、国際交流に関心のある方にとって参考となる内容をお届けしていきます。
まち歩きで見えてきた岸和田観光の可能性 |「地域連携実践1」フィールドワークのご報告
2026年5月17日に「地域連携実践1」の授業の一環として、岸和田城周辺を中心にフィールドワークを実施しました。この授業では、「岸和田で町おこしを行うとすればどのようにすべきか」を学生とともに考えています。事前に岸和田市役所観光課の職員さんからは、岸和田市はだんじり祭り以外の認知度が低いことや、外国人観光客が岸和田に訪れないことなどが課題として述べられていました。
そのため、今回のフィールドワークでは、岸和田にはどのような魅力的な観光地があるのかを知るため、実際にまちを歩きながらその魅力を探してみました(写真1)。南海岸和田駅を起点として、岸和田駅前通商店街と紀州街道を散策し、だんじり会館と岸和田城を見学しました。途中ろじのパンやリブランさんのパンやたこ焼得心さんのたこ焼きなども堪能することができました。

今回のフィールドワークを通じて感じたことは、岸和田の観光地としてのポテンシャルの高さです。元来「だんじり」というシンボルからその存在を認識されがちな岸和田市ですが、岸和田藩の城下町という名残はそこはかとなく残っています。まち歩きをしながら古い長屋風景を楽しむことができ、その町並みを岸和田城から俯瞰して眺めることもできます。この観光体験は大阪市内や京都とまた異なるものです。またフィールドワーク中、ろじのパンやリブランさんからはパンをいただき、たこ焼き得心さんでも学生の訪問に親切に対応してくださりました。人々の親切さは、観光地としての魅力の一つです。
そしてもう一つ、本学の特徴である留学生の視点のユニークさです。彼らの見ているものはちょっぴり異なります。例えば駅のステンドグラス、商店街のタイル、たばこ屋の趣、瓦の刻印、うだつなどについて、学生たちはカメラを向け、質問する様子が見られました(写真2,3,4,5,6)。隣の貝塚市に住んでいる私の目には留まらなかったものばかりです。彼ら彼女ら固有の視点は、岸和田観光だけでなく、地域観光の新たな魅力を見出すうえで、大きな手がかりになると感じます。
私は本学に着任してまだ1ヶ月ほどですが、本学学生の「視点のユニークさ」は何よりも強みだと感じるとともに、この観光大学の存在意義に通ずるものがある気がします。学生らとともに岸和田の町おこしに何か一助となることはないか、もう少し試行錯誤していきたいと思います。

写真2 梲(うだつ) 
写真3 過去の岸和田市長の名が刻印された瓦

写真4 岸和田駅前通商店街の入口タイル 
写真5 道路標識 
写真6 南海岸和田駅のステンドグラス
文責:観光学部講師 斉藤穂高






