Tourism passport web magazine

学校法人 大阪観光大学

〒590-0493
大阪府泉南郡熊取町
大久保南5-3-1

学校法人 大阪観光大学

〒590-0493
大阪府泉南郡熊取町 大久保南5-3-1

大阪観光大の学生や教員が運営する WEBマガジン「passport」

Osaka University of Tourism’s
Web magazine”passport”

「passport(パスポート)」は、観光や外国語、国際ニュースなどをテーマに、 大阪観光大学がお届けするWEBマガジンです。
記事を書いているのは大阪観光大学の現役の教授や学生たち。 大学の情報はもちろん、観光業界や外国語に興味のある方にも楽しんでいただける記事を定期的に公開していきます。

フィッシュ・アンド・チップスの思い出

「フィッシュ・アンド・チップス」はイギリスのポピュラーなメニューであるが、はじめて食べたのは遅まきで、2011年に放送大学の番組の取材で初めて行ったイギリスのブリストル大学の学生食堂だった。同大学名誉教授のピーター・ハゲット先生のインタビューの録画が終了して、昼食を一緒にというときである。ハゲット先生は現代地理学の長老の先生で、私は名著として有名な先生の教科書の翻訳『立地分析』に若い頃から親しみ、また伝染病の空間拡散に関する著書や論文は熱心に読ませていただいた。あらかじめお送りしておいた質問に、先生は日本人の学生にもわかりやすくゆっくりとした英語で的確に答えていただき、私にも勉強になった(写真1)。

写真1:テレビカメラを前にインタビュー前のハゲット先生

先生を前にしてやや緊張気味であったが、はじめて食べたフィッシュ・アンド・チップスは空腹もあってかなかなかおいしく、量も適当であった。魚のタラのフライにポテトフライが付いていて、同席した先生のお弟子さんの教授も久しぶりに学生時代を思い出したのか楽しそうだった。

たまたま昨年9月に、研究発表のついでにハーグのオランダ国立図書館に行くことになった。図書館で資料を見る前の腹ごしらえをしようと駅前の店に入ると、紳士がフィッシュ・アンド・チップスを食べていて、たちまちブリストルを思い出す。すぐに同じものを注文すると、ややぶっきらぼうな盛りつけで出てきた(写真2)。このメニューがはじめての同行の鳴海邦匡甲南大学教授と大いに楽しみ、英語圏のものと思いこんでいたフィッシュ・アンド・チップスがオランダにもあることを喜んだ。

写真2:なぜか木の箱に入れて出てきたフィッシュ・アンド・チップス

記事一覧