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地域連携

平成28年度「外食産業論」第14回目(特別講義第6回)の授業が行われました

本学と(一社)大阪外食産業協会(ORA)が産学連携で実施している「大阪外食産業協会産学連携講座」の後期講座「レストラン経営論」第14回目の授業が、1月20日(金)に行われました。
この日の授業は、大手飲食業の経営者様による特別講義の第6弾(今期最終回)として、喫茶店「英國屋」でおなじみの「三和実業 株式会社」代表取締役社長でありORAの筆頭副会長・総務部門長も兼任されている 荻原 奨 様をお迎えし、「チェーンレストランの出店戦略」というテーマでご講義をいただきました。

講義はまず外食業界全体に視野を広げ、外食産業の現状について考察しました。
国内の飲食店の市場規模は現在約24兆円でピ-ク時の約30兆円より2割減少しており、少子高齢化、人口減少、コンビニの台頭など様々な影響を受けて縮小傾向にあるということを学びました。

次に、飲食店全般における出店戦略についての説明がなされ、まずは「一に立地、二に立地、三・四がなくて五に立地」と言われるほどの立地の大切さや、どれだけ美味しい料理を提供しても、その地域のターゲットやニーズに合わなければ無意味であるということを学びました。
そして、「いくら出店時に『好立地』であっても、それは必ずしも永遠に続くとは限らない」という環境の変化についても学びました。

そして、「英國屋」が属する喫茶業界にフォーカスを絞り、喫茶業界の現状についてお話をいただきました。
上述のとおり飲食業界全体の市場規模が減少する中、それと歩調を合わせるように喫茶業界の市場規模も減少の一途をたどっており、そのおもな要因として一世帯あたりの喫茶に使う出費の減少や、コーヒー提供店の多様化(喫茶店のみならず、最近ではコンビニでも本格的な挽きたてのコーヒーを提供するようになった)などが挙げられるということが解説されました。
また、そんな中でセルフ式のコーヒーチェーンが活況で、ドトールやタリーズをはじめ他業種からの参入もあるなど、熾烈な争いを繰り広げているということも併せて解説されました。

最後に、荻原社長が経営されている喫茶店「英國屋」の出店戦略について、基本コンセプト・立地コンセプトから出店方法、市場のリサーチ、売上のシミュレーションを経て出店の最終判断を下すまでの一連のプロセスや、出店の具体的な事例まで詳しくお話しくださいました。

三和実業 株式会社 代表取締役社長(ORA筆頭副会長・総務部門長) 荻原 奨 様

第14回授業風景

「レストラン経営論」の今期講座は、次回第15回目の授業(1月27日)が最終回となります。
最終回の授業は通常の山川先生が担当され、これまでの内容の総括と学生向けに期末試験内容の説明などが行われる予定です。
興味をお持ちになられましたらお気軽にお申し込みください。